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大人にも読んでほしい! 女優・芦田愛菜を才女たらしめる本とは?

忙しさにかまけて、すっかり読書から遠ざかっているビジネスパーソンも多いのでは? 幼少期からTV・映画で活躍する“愛菜ちゃん”こと芦田愛菜さんは、実は年間100冊以上本を読むという無類の読書家。彼女の新刊『まなの本棚』を読めば、きっとあなたも読書をしたくなる?

2018年のNHK連続テレビ小説『まんぷく』では史上最年少語りを務めて話題となった芦田愛菜さん。現在中学3年生、無類の本好きである彼女がこの7月に、書評集『まなの本棚』を上梓しました。


芦田愛菜がもし、大人にも読んで欲しい3冊をセレクトするなら?

本書は特定の本を勧めるというより、本そのものに興味を持ってもらうのが狙い。彼女自身も他人に特定の本を勧めることはしないスタンスのようです。

そこで、『まなの本棚』で紹介されている本の中から、筆者が勝手に愛菜ちゃんが「大人にも読んでもらいたい」と思っている(はず)の3冊をピックアップしてみました。

『夜のピクニック』(恩田陸・新潮社)
『夜のピクニック』(恩田陸・新潮社) 全校生徒が朝の8時から24時間かけて80km歩く。そんなとある学校の行事「歩行祭」を舞台とした青春小説。

――家や家族から離れて、友達や先生とだけ過ごす学校行事の特別な空気感や雰囲気。自分が小学校の時に行った林間学校を思い出しながら、「こういう特別な時間って終わってほしくないよね……」とずっと共感しっぱなしでした。(『まなの本棚』より。以下同)――

青春小説を、まさに現在の自分に投影して評価できるのが“中学生書評家”の強み。残念ながら我々は過去を振り返る目線で読むしかないわけですが、この『まなの本棚』をガイドに、今一度青春小説を読んでみたくなります。

『海辺のカフカ』(村上春樹・新潮社)
『海辺のカフカ』(村上春樹・新潮社) その難解さ、著者が大御所であることから普通は構えてしまうところ。そんな村上春樹の作品『海辺のカフカ』も、愛菜ちゃんにかかればご覧の通り。

――読み終わった後のこの感じは「夢を見ていたのにどんな夢だったのか思い出せない、もどかしい気持ち」に似ています――(中略)――うーん、この感覚を言葉で説明するのは難しいですね。やっぱり読んでみていただくしなかいのかな(笑い)。――

大好きor大嫌い。好みが極端に分かれることでも知られる村上春樹の作品ですが、この気持ち良いまでに真っ直ぐで素直な評から同書に興味を引かれる人は多いはず。

『ふしぎ日本語ゼミナール』(金田一秀穂・NHK出版)
『ふしぎ日本語ゼミナール』(金田一秀穂・NHK出版) 「1日おき」と「24時間おき」はどう違うのか。 「机の上に灰皿がある」というのに、「灰皿の下に机がある」と言わないのはなぜ? こうした気にしてみると面白い日本語を取りあげ、考察したこの本の書評はというと……

――この本を読んで、日本語の文化や伝統を知った後、強く思ったのは「できるだけきれいな日本語を使えるようにしたいな」ということでした。(中略)場所や相手によってきちんと正しい敬語が使えたり、その場面に応じて、ぴったりな表現や言葉遣いができたりする人を見ると「かっこいいなあ」と憧れてしまいます――

「かっこいい」、「憧れ」。この素直さ、女の子らしさ溢れるパワーワードを使いこなす凄さよ。エラソーな人の説教より効きますし、なによりこの本を手にとってみたくなりますよね。


“普通じゃない”書評集『まなの本棚』の魅力

まずなんといっても、大人~プロの書評家ではない、それでいて膨大な本を読みこなしてきた中学生による書評であるというところがポイント。

きっと知ってはいるだろうに、むやみに難しい言葉や表現も使うことなく、またやたらと難しい本や、いかにも通好みのマニアックな本を持ち出してこないところも好感が持てます。

現役中学生・15歳の視点から放たれる書評は、良い意味で異質。一般的な書評・ブックレビューにはない気づき、新鮮な発見をもたらしてくれること間違いなし。

上から目線の「デキるビジネスマンになりたければ本を読め」的な物言いに鼻白む思いをしてきた人も素直に「読書しなきゃ」……そんな気持ちにさせてくれる一冊です。



のび@びた

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【著者紹介】芦田愛菜(あしだ・まな)
2004年、兵庫県出身。5才で出演したドラマ『Mother』で脚光を浴び、『マルモのおきて』では連続ドラマ初主演。第34回日本アカデミー賞新人俳優賞、第54回ブルーリボン賞新人賞ほか多数の賞を受賞。近年では『連続テレビ小説 まんぷく』で史上最年少語り、映画『海獣の子供』主演吹き替えなど、数々の映画、ドラマ、CMなどに出演。現在中学3年生。

【書籍紹介】『まなの本棚』(小学館)
年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜が本当は教えたくない“秘密の約100冊"をご紹介。世代を超えて全ての人が思わず本を手に取ってみたくなる、読書愛あふれる芦田愛菜の初著書。山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長 教授)、辻村深月さん(作家)とのスペシャル対談も収録!

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