スキルUP

ADHDが「頭の中のノイズ」を上手く強みに変える方法/俵谷龍佑

ADHDのうち「不注意優勢型」では、頭の中が整理できずに混乱してしまう症状がみられます。フリーライターの俵谷龍佑さんが自身の経験をもとに、ADHDの症状の特性である頭の中のノイズを上手く強みに変えるコツを解説します。

StudyWalker読者の皆さまこんにちは、フリーランスでWebライターをしている俵谷龍佑です。

私は、病院でADHDの疑いと診断され、現在、ADHDの特性と上手く付き合いながら仕事をしています。

本日は、ADHDの症状「頭の中のノイズ」を上手く強みに変えるコツについて、私のエピソードも交えながら書いていきたいと思います。

ADHDの方、そうでない方にも参考になる内容なので、ぜひ読んでみてください。

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは?

まず、ADHDを知らない方のために、簡単におさらいします。

ADHDとは、「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字をとった略称で、日本語では「注意欠陥多動性障害」と言います。名前の通り、「不注意」、「多動性」、「衝動性」の3つの特徴をもった発達障害です。

ADHDの中にも、「不注意優勢型」「多動性・衝動性優勢型」「混合型」など症状によっていくつかカテゴライズされており、その症状は多岐にわたります。

私はうっかりミスが顕著に出ているので、おそらく不注意優勢型に含まれるものと思われます。

ADHDの症状は、あいまいかつ普通の人でも身近に起こる症状であるため、「努力不足」「スキルが低い」「仕事ができない」と職場や学校で誤解され、社会生活で苦しんでしまうケースが多いです。

生活がうまくいかないことを発端に、うつ病や双極性障害などを併発する割合も高いことが明らかになっています。

頭の中のノイズとは?

まず、一般の人にも伝わるよう、頭の中のノイズについて説明したいと思います。

一般的な人の思考回路では、例えばバーに入り、目の前に並んでいるカクテルを見た場合、「カクテルだな」くらいで思考は止まると思います。

しかし私の場合は、勝手に枝分かれ的に思考が深く、ひろがっていきます。

「ウィスキー」というお酒のボトルから、「トリスハイボール」→「吉高由里子」→「黒髪」→「和風女子」→「紫式部」→「着物」→「京都」→「先斗町」といった具合に、全く関連性のない方向に思考が進みます。

しかも、わずか数秒の間にです。この行動は、自分でコントロールすることができません。

これがさまざまな場面で起こるので、頭の中は常に関連性のない情報でごった返しています。

部屋を掃除しても掃除しても片付かず、いつも荷物やモノで散乱している状態に近いです。

そのため、相手と話している時に自分が話そうとした内容が飛んだり、ワンテンポ遅れたりすることがあります。

思考を止めたくても止められない。だから疲れやすい

夜が来た頃には、この「頭の中のノイズ」で頭の中は雑然としており、非常に疲れやすくなっています。

不注意、うっかりミス、眠気といったADHD特有の症状もこれが原因の一部と言われています。

ひどい時は不眠の原因になります。情報量の多い映画、小説を読んだ日はそれに対しての意見、余韻、関連情報が頭の中を駆け巡り、ときには目をつぶっても映像が見えるほどになります。

使い方を工夫すれば「アイデア増産機」になる

ただ、この「頭の中のノイズ」は決して悪いことばかりではありません。新しいアイデアを創出する時にはとても役立ちます。問いをしっかりと設定すればひっきりなしにアイデアが湧き出てくるので、困ることはありません。

しかし、アイデアが常に出っぱなしになるので、ちょっとおもしろいと思ったらすぐにメモをする習慣をつけています。メモすることで、アイデアを殺さず、頭を整頓して使える状態にしておくことができます。

アイデアを吐き出す「自分だけの時間」を作っておく

この「頭の中のノイズ」に悩まされている人は、アイデアを吐き出す「自分だけの時間」を日々20分、できれば早朝などに確保しておくと良いです。

最初はやみくもに書き出して、徐々に習慣化していったら、「問い」をしっかり設定しましょう。

前述したように、アイデアが出すぎて追いつかなくなるので、「問い」を設定し、回答を絞った方が出しやすいからです。

適度に情報のガス抜きを

頭の中のノイズは、良く解釈すれば発想力が人よりも優れているとも言えます。

頭の中にあるものを書き出したり、人に自分の考えを話したりして、適度に「情報のガス抜き」をすることで、むしろ「アイデアマン」としての強みを発揮させることができます。


俵谷 龍佑

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】俵谷 龍佑(たわらや・りゅうすけ)
Webライター、ブロガー、音楽イベンター、ボーカリストなど様々な顔を持つ。「遊びが仕事に。仕事を遊びに。」を信念に、1箇所に囚われず、地方都市や様々な場所で仕事をする神出鬼没なノマドワーカー。働き方、自身のADD(注意欠陥障害)改善の記録、仕事効率化、ITをテーマとしたブログ「おれじなる」を運営。

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