スキルUP

ベルリンの壁を崩壊させた「勘違い」ヨーロッパ周遊記(3)/ちはっぴー

体験型ブログ「ちゃりろぐ」を運営するちはっぴーさんが、実際に海外のさまざまな国を訪れて現地の文化を学ぶ海外旅行シリーズ。ヨーロッパ周遊編の第3回は、ベルリンの壁跡地にあるアートギャラリーを探訪します。

こんにちは!ブロガーのちはっぴーです!

みなさんは「ベルリンの壁」の実情を正しくご存知でしょうか?

私は恥ずかしながら、実際に訪れてみるまでちゃんと知りませんでした。知っていたのは、せいぜい教科書に書いてあった数行の知識のみ。「西ドイツと東ドイツを分断していた」くらいのおぼろげなものでした。

崩壊後21カ国118人の手によって描かれた壁画たち

私が訪れたのは、「ベルリンの壁」跡地である、イーストサイドギャラリー。

このイーストサイドギャラリーは、壁崩壊直後の数ヶ月のあいだに、21カ国118人によって描かれた絵がオープンギャラリーとして展示されている場所です。

たったの30年前まで自由に行き来できなかった場所を、自由に飛び越えられることに少しの違和感を感じながら、ベルリンの壁沿いを歩いていきます。

ロシアとアメリカの関係や、壁の崩壊を風刺した絵
ロシアとアメリカの関係や、壁の崩壊を風刺した絵

自由や壁の崩壊をモチーフにした壁が並ぶ中、ひときわ目立つのがキスの絵。

ソ連と東ドイツの交友関係を皮肉ったこの絵の前は、大勢の観光客で賑わっていました。

記念にこの絵の前でキス写真を撮る人も多く、その光景は平和そのもの。

たったの30年前まで、この場所で大勢の人が自由を求めていたなんて、とても信じられません。

ベルリンの壁建設のきっかけ

ベルリンの壁が建設されたのは1961年。

第二次世界大戦後、戦勝国であったアメリカ、イギリス、フランス、ソ連(現ロシア)でドイツを統治することになったのが東西分裂の発端でした。

欧米諸国が治める西ドイツと異なり、ソ連が治める東ドイツでは共産主義が推し進められ、厳しい監視下で窮屈な生活を強いられていたようです。

経済的に豊かで自由主義の西ドイツを羨み、東ドイツから西ドイツへ大勢の人々が亡命していきました。

そこで問題になったのが、東ドイツの優秀な若者たちまでが次々と西ドイツへ亡命してしまったこと。

「このままじゃまずいぞ」と危機感を感じた東ドイツの偉い人たちが、西ドイツ管理地域との連絡路を一切断つことにしたのです。

そこで建設されたのが、全長155kmにもおよぶベルリンの壁。

しかし壁建設後も、壁を乗り越えて亡命に挑戦する人が後を絶ちませんでした。

東ドイツ側の警備員たちは住民の西ドイツへの亡命を防止すると「模範警備員」としての勲章を与えられたので、容赦無く亡命を夢見る人々を射殺していったようです。

その数100名以上。一度殺してしまうと感覚が麻痺してしまうのでしょうか……。

こんな人権を無視した出来事が、第二次世界大戦後の話だなんて信じられませんよね。

「勘違い」によりベルリンの壁崩壊

しかし、そんなベルリンの壁も1981年に崩壊することになりました。しかも、ある1人の男性の「素晴らしい勘違い」によって。

ドイツ国民からの自由を求める声に頭を悩ませていた東ドイツでは、興奮状態の国民を鎮めるために、緩和策として「旅行手続きの簡易化」を計画しました。

その計画について会見を開いた東ドイツの高官が、施工時期を問う記者に対して「今すぐ実施!」と答えたことにより、東西のドイツ国民たちがベルリンの壁に押し寄せます。

実はこの計画については後日発表予定だったものを、この高官が誤ってフライングで発表してしまったものでした。

ベルリンの壁の警備員たちもこの計画の発表については知らされていなかったため、突然大量に押し寄せた人々に観念。とうとうベルリンの壁を解放したのです。

この勘違いがなければ、もしかすると今でもベルリンを自由に行き来することは不可能だったかもしれません。

突然の壁建設により、愛する身近な人たちと突然離れ離れになってしまったケースもたくさんあったらしいので、考えるだけで心が痛みます。

愛する人や大切な友人、家族と自由に会える時代と場所にいることを心から天に感謝したい気持ちになりました。
[IMAGE]1227351
ベルリンを語る上で外せない場所、イーストサイドギャラリー。

様々な歴史的背景が重なり合い悲劇の舞台となってしまいましたが、実際に足を運んで、大切な人に会える幸せを是非かみしめてみてください。


ちはっぴー

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】ちはっぴー
国内外をフラフラ旅する23歳。大手電機メーカーを退職後、現在フリーランスのWEBエンジニアとして活動中。外国人と友達になりたくて、英語の勉強を始めて13年。シンガポール/ロンドン/セブに短期留学の経験あり。
Twitterで #はぴログ というタグで英会話動画の発信を始めた結果、50名以上が様々な言語で動画を発信するコミュニティに発展。恥ずかしがらずに英語を話すことをモットーにしている。
■Blog:「ちゃりろぐ」
■Twitter:@charlielog_ggg

★ビジネスに役立つヒントが満載「スキルUP」記事一覧はこちら

あなたへのオススメ記事

  • セブ島留学、実際に体験してみたらこんな感じでした/ちはっぴー
  • オンライン英会話でネイティブ講師と会話してみたら…!?/ちはっぴー
  • 英会話初心者オススメ教材「Side by Side」の気になる内容は?/ちはっぴー
  • 「野望とかある?」オンライン英会話でセルビア人講師と語らう/ちはっぴー
  • 「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

    「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

  • 知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

    知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

  • 意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

    意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

  • コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

    コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

  • 知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

    知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

  • いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

    いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

スキルUPの人気記事ランキング

  • 病院は常に感染症との戦い! 帰宅後ナースが廊下で眠る理由とは?/かげ看(5)

  • 鎮静剤に撃沈! 患者目線を目指す看護師の「効きすぎた」ハナシ/かげ看(1)

  • 天皇に苗字や姓が無い理由は? 皇族の名前の仕組みを解説/毎日雑学

  • 不整脈発生!? 高性能心電図モニターはお騒がせノイズに要注意/かげ看(2)

  • イヤでも上手くなる採血、新人ナースの練習台は○○の腕!/かげ看(4)

{ カテゴリ別ランキングを見る }

資格・スクール情報

  • 中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説

    中小企業診断士の仕事内容は? 養成課程って何? 中小企業診断士について知っておきたいことを詳しく解説します。

    中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説
  • 行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説

    行政書士って何? どんな仕事をするの? 試験の難易度は? 行政書士に関する素朴な疑問を解決します。

    行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説
ページトップに戻る