スキルUP

英語学習初期の挫折を乗り越えるコツ/黒坂岳央

英語学習者がもっとも挫折しやすいタイミングが、学習初期です。英語学習の著作もある黒坂岳央さんが、英語学習初期の乗り越え方をご紹介します。

「英語学習者がもっとも挫折しやすいタイミング」はいつかご存知でしょうか?

それは間違いなく、学習初期の段階です。

しかし、それを嘆くことはありません。あらかじめ理解しておくことで、事前に手を打つことが出来るのです。

今回は挫折率の高い、学習初期の乗り越え方をご紹介いたします。

なんでも最初が一番つらい

英語に限らず、どんな分野でも取り組み始めが一番つらいものです。

分かりやすいたとえを出すなら、筋トレがあげられるでしょう。

筋トレとは、ムダな贅肉を削ぎ落とし、体力をつけ、精神も強くなるメリットの大きい自己トレーニングです。しかしながら、一朝一夕に理想の体型を得られるわけではありません。

やりはじめの筋トレには、つらい要素しかありません。

ジョギングなり、腹筋なりをすることになりますが、息が切れ、全身が筋肉痛で、面白いことは何もなくただただ時間を使って苦しい思いをするだけです。

しかも体重がすぐ減るわけでもなく、体力や精神力もすぐに身につくわけでもないのです。

つらい要素しかないことを続けられるほど、人間は強くできていません。1日目、2日目はなんとか乗り越えることができても、3日目になると最初の決心はどこかにいってしまいます。

「あまり根を詰めてもいけない」など、根拠も理屈もねじ伏せてなんとかやらないで済む理由を作り出してしまいます。

英語も同じです。いきなり最初から理想的な英会話ができるわけではありません。

ページを開くと、1行目から分からない単語がいくつも並び、英文法も理解不可能……。そんな状態で参考書を開いて、問題を解くのは精神的にきつい作業です。

そして1日目をやり終えて2日目に同じ本を開いても、待っているのは忘却というとてもつらい確認作業です。

「昨日、あれだけ時間をかけてやったのに、全然覚えられていない。自分はなんてバカなんだろうか」と自分を責めてつらい思いをする時間を過ごすことになります。

何でも最初は一番つらいのです。

ですが、このつらさは永遠ではありません。

英語力が付いてくれば、軌道に乗りだした筋トレと同じく、段々楽にそして楽しくなってくるタイミングを迎えるでしょう。

コツ(1)ムリな計画を立てない

私のもとには、著書の英語学習本の読者や、ブログの読者から質問や悩みが寄せられます。

その中でも多く寄せられる質問が「最初にきっちり学習計画を立てたのに、なかなかそのとおりにいかず、自信を失ってしまいます」というものです。

真面目で一生懸命な人ほどきっちり学習計画を立ててしまいがちですが、それは間違いです。

学習初期の頃は、英語力がありません。

英語力がない状態の初心者が、合理的で実現可能な理想的な計画を立てることは難しいのです。

多くの初心者が、計画を立てた段階では実現不可能なほど難しい計画を立て、そして自滅してしまいます。

学習初期の頃ほどムリな学習計画で潰れてしまわないよう、とにかく継続することにフォーカスして学習に取り組むようにしましょう。

コツ(2)正しい学習法を実践する

そしてもう一つ、学習初心者の方が犯しがちなミスがあります。

それは、成果の出ない「誤った」学習法で取り組んでしまうことです。

たとえば英語の資格試験を攻略するにあたり、「問題と回答を必死に手書きをして勉強していますが、なかなか思うように力がつきません」といったような学習者がいたとしましょう。

しかし、これは明らかに誤った結果に結びつかない学習法なのです。

残念ながらそのような学習法で取り組んだとしても、成果が出ることはありません。

非効率で成果が出ないやり方に手を染めてしまうのは、初心者の学習者に見られる過ちです。成果が出ないので、モチベーションが維持できず学習早々に潰れてしまうのです。

そのため、英語学習の初心者ほど、自分が取り組んでいる学習法で力がつくかどうかを最初に確認しておくことが大事です。

少々学習のプロセスがつらくても、成果の手応えを感じている時に投げ出す人はいません。みんな成果が出ないからこそ諦めてしまうのです。

学習初心者は、自分が取り組んでるメソッドが正しいものであるかどうかを確認するようにして下さい。

いきなり完璧を求めない

英語学習初心者はとにかく、完璧主義を捨てることがゴールに近づく方法となります。

最初は間違えて当たり前、うまくいかなくて当たり前です。大事なのは継続することです。

最初はどうしようもなく、非効率でなかなか成果が感じられなくても、継続すれば必ず正しいやり方を手繰り寄せ、そして実力がついて学習の手応えも感じられる時が来るでしょう。

最初は挫折率が高いからこそ、いきなり完璧を求めずとにかく「やめない」学習法を模索するべきなのです。


黒坂 岳央

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】黒坂 岳央(くろさか・たけお)
1981年、大阪府生まれ。「水菓子 肥後庵」代表。ビジネスジャーナリスト。高校卒業後、5年間のニート&フリーター生活の後、関西外国語大学短期大学部に入学。在学中にシカゴの大学へ留学し、会計学を学ぶ。卒業後は、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て、高級果物ギフト専門店「水菓子 肥後庵」を設立。
■Blog:黒坂岳央の超公式ブログ
■Twitter:@takeokurosaka

【著書紹介】『1年でTOEIC985点&英検1級! 中学レベルの僕が「読むだけ勉強法」で英語をペラペラ話せるようになった!』(大和書房)

★英語力を高めるヒントが満載「英語学習」記事一覧は こちら

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