フィギュア界の新旧エースが本音トーク！ 宮原選手と有香コーチの素顔に迫る

　北京五輪を4 か月後に控えた今、注目高まるフィギュアスケート界。本セミナーでは、プライベートでも親交の深い日本女子フィギュア界のエース宮原選手と、世界女王として第一線で活躍し、現在はコーチとして手腕を振るう佐藤さんが、日米オンライントークを展開。２人の本音トークは、氷上では計り知れないチャーミングな素顔を覗かせる１時間半となった。

世界選手権を控えた特別レッスン、気分転換は「楽しい夕食の時間」

　宮原選手と佐藤さんによるトークショーは、宮原選手が初の著書『宮原知子の英語術』（KADOKAWA）を刊行した2020年8月以来、2回目。互いを「さっとん」「有香さん」と呼び合い、序盤から息の合った様子でトークショーが始まった。

　大会の中止が相次ぎ、昨シーズンは2試合の出場に留まった宮原選手だが、世界選手権前には佐藤さんの指導を受ける機会があったという。宮原選手は万全のコンディションとは言い難い状態だったものの、佐藤さんの熱い指導に応えるべく、自身と向き合いながら毎日必死にレッスンに臨んだと振り返った。

　また、1か月にわたる指導の合間には佐藤さんと行動を共にすることも多く、夕食を一緒に摂ったり、スーパーボウルをテレビで楽しんだりしたという。オフの時間は、二人にとってコロナ禍の良いリフレッシュになっていたようだ。

「スターズ・オン・アイス2020」ではディレクターと演者として共演

　話題は、ディレクターと演者として二人が共演した2020年のスターズ・オン・アイスへ。佐藤さんは開催までの道のりを振り返りつつ、「競技会で見る宮原知子選手もさることながら、スポットライトを浴びて踊るさっとんの演技は非常に美しく、感動した」と感慨深く語った。それに対して宮原選手も「難しかったけれど、選曲も振り付けも有香さんのカラーが表れていてお気に入り」と笑顔で答えた。

　また、先日開催されたカーニバル・オン・アイス2021では、試合さながらの環境で新シーズンのショートプログラムを披露したことについて、宮原選手は「（試合数の少ない現状において）試合感が得られる貴重な機会だった」と企画の配慮に思いを寄せた。

50歳からのフィギュアスケート！ エレガントに滑るコツ

　二人は、参加者から寄せられた質問にも快く回答。結婚を目前に控えた方からの「新しい環境での生活に臨むとき、大切にしていることは？」という質問に、宮原選手は「不安もあるが、『新しいことが始まる』というワクワク感を大切にして、その時々を新鮮に楽しむ」とポジティブなコメントを寄せた。

　50歳を過ぎてフィギュアスケートを始めたという方からは「スケートの練習でエレガントに振る舞うためのコツは？」と質問。佐藤さんは、「パフォーマンスには内面が表れる。心配しすぎず、思い描くイメージを自由に実践しようとすれば立ち方から自ずと変わってくる。ぜひ楽しんでほしい」とエールを送った。

　スターズ・オン・アイスの舞台裏にまつわるエピソードやプライベート談義に花が咲くうち、あっという間に終演の時間。最後にサイン入り書籍のプレゼント抽選会を行い、名残惜しくも幕を下ろした。二人の人柄が感じられるトークショーに参加者の反響も上々。またの開催にもご期待いただきたい。