根っからの魚好きが指南する、シンプルでクールな料理術

魚さばきの基本をマスターせよ

　「ほんと、魚さばいててよかった」

　幼い頃から自分で魚をさばいてきた筋金入りの魚好き、あらゆる魚をさばいて食してきた著者の思いがこぼれます。

　本書はイラストと写真をふんだんに使い、シマアジやカキなどの「基本の魚」から、スーパーや市場で見かけるアユ、ノドグロなどの「身近な魚」や「難敵の魚」、さらにはアンコウやチョウザメなどの「普通はさばかない魚」まで、様々な魚のさばき方を丁寧に解説していきます。

　さらに、「家でも手軽に作れるお魚レシピ」から、好きなものを思い切り焼いて楽しむ「シーフードバーベキュー」まで、ご飯が進む、お酒が進む、数々の“逸品”も紹介。
自由に楽しく魚さばきの基本をマスターしながら、魚料理の醍醐味を味わっていただけることでしょう。

包丁1本で魚さばきの達人に！

　魚さばきのマスターへの道。
　まずは、魚さばきの「基本のキホン」をおさらい。

・魚の部位（さばく時の目印）
・「三枚おろし」「五枚おろし」の手順
・ウロコ取りのコツ
・生臭さ対策
・失敗しても大丈夫！のリカバリー術

　用意する包丁については、「普段の調理は『愛用の1 本』で十分」としながらも、あると便利、使ってテンションが上がる包丁の数々と「魚さばきのアイテム」も紹介。料理初心者でも安心してスタートできるよう、しっかりフォローします。

　準備が整ったところで、いよいよ魚さばきを開始。豊富な写真とイラストに加えて、大切なところには「きまぐれアドバイス」を追加して、手順をひとつひとつ解説していきます。

・スマガツオも頭の近くに硬いウロコがあります。これを残したままタタキにしちゃうと食べたときに口の中に残ってしまいます。

・塩水で塩抜きをすることを「迎え塩」や「呼び塩」といいます。浸透率の関係で、早く、そして苦みまで抜くことができます。旨みも逃げにくいのでおすすめ！

・身がやわらかいから、サワラの皮引きはけっこう難しいんですよ。よく切れる包丁で、すっと引いてください。刺身にするときはやや厚めがおすすめ。

　そんなメッセージを添えながら、魚をスマートにさばくコツを指南していきます。

　魚さばきが終わったら、楽しくおいしくいただける「お魚レシピ」を紹介。

・刺身やお寿司、しゃぶしゃぶなど、手間をかけずにできる料理
・炊き込みご飯や唐揚げなどの定番料理
・生カツ、アクアパッツァなど、ちょっと大変だけどその分おいしい「こだわりの料理」

　など、作ってほしい、食べてほしい「イチオシの料理」をピックアップ。魚好きの著者による、魚をさばく楽しさ、魚を食す喜びが伝わってきます。

気軽に楽しむ！魚さばきのスキルアップガイド

　「魚さばきも料理も独学でやってきた」きまぐれクック氏は、魚をさばくこと、書籍や動画で魚さばきを発信することについて、こう述べています。

　「子どもの頃から魚が好きで、地元の魚をさばきまくって育ちました。動画でも本でも、『自由に、楽しく』をコンセプトにお届けしています。

　もちろん、魚のさばき方はいろいろなので、僕のやり方以外にも合う方法があるかもしれません。ポイントをおさえて、自分に合ったやり方で、魚さばきを気軽に楽しんでもらえたらと思います。

　この本を開いて、『1人で、2人で、みんなで！』魚さばきを楽しんでもらえたらうれしいです。」

・家にいる時間が今までより増えた、何かやってみたい
・最近ご飯のおかずがマンネリ、新しいレシピに挑戦したい
・自己流でさばいてみたけど悪戦苦闘、プロの包丁さばきのコツを知りたい
・クールに魚をさばいてみたいけど、人から直に教わるのはハードルが高い

そんな人にとって、魚さばきの知識・スキルのアップデートにうってつけの一冊。これをきっかけに、気軽に楽しみながら、魚さばきにチャレンジしてみませんか？