住みたい街

変わりゆく世の中を健やかに生きる、「働き方」「住み方」の大変革とは?

変わりゆく世の中を健やかに生きる、「働き方」「住み方」の大変革とは?
KADOKAWA SEMINAR(C)

 東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ、三井不動産、日本コマーシャル投資法人を経たのち、オラガ総研株式会社の代表取締役として、ホテルなどの不動産プロデュース業を展開している不動産開発の専門家、牧野知弘氏。通勤の概念が崩れ価値が低下した「都心」と、時代に即した新たな試みによって価値が向上した「郊外」の現状を見える化し、人々を惹きつける街の魅力とその要因、新時代の街の姿を解き明かします。

「脱通勤」に見る、これからの街の姿

 ここ数年の社会環境の大きな変化によってテレワークが浸透し、「通勤」の概念が大きく変わりました。

 社員が「会社に行かなくても仕事はできる」と考え、会社が「社員が会社に来なくても仕事は(ある程度)回せる」と考えるようになれば、今までは常識だと信じて疑わなかった通勤が必要ない、あるいは必要最小限で良い、ということになります。

 ワークスタイルの変化によってライフスタイルにも大きな変化が現れ、「会社ファースト」ではなく「生活ファースト」の家選び・街選びをする人も増えてきました。

 この流れにうまく乗り、「人に注目される、人を呼び込む」ための新たなチャレンジで成果をあげている街がある一方で、元気な街への復活を目指して奮闘中の街もあり、日本の街の様々な顔が見えてきます。

 人が集まり成長している街、住んでみたいと思える街はどんな街なのか? 人口減少社会にうまく適応できず、盛衰の分岐点にある街はどんな街なのか? 不動産開発のエキスパートが明らかにしていきます。

実はこうだった!日本の街のリアル

 本書は大都市や地方都市、島など、日本全国から77の街をピックアップし、これらをニュータウン、タワマン街、インバウンド、街おこし、リゾート、空港などをキーワードに、街の発展・衰退の現状と今後の展望について解説していきます。

・自力で人口5万人を達成し、市に「昇格」した希有な街
・自然を活かして新たなチャレンジをする街
・新空港の整備で飛躍的に観光客を増やした島
・若者にそっぽを向かれてしまった、かつての有名リゾート
・交通の便の良さがアダとなり、人口が流出した街


 など、それぞれ3~4ページほどの分量で総括し、街の歴史や名前の由来、産業や観光イベントのほか、具体的な数値データも盛り込んで紹介。

 「子供(0歳から9歳)の人口は、2011年に1,298人だったものが、2015年には1,870人と、なんと44%もの高い伸びを見せている。」

 「1990年代の後半以降、急速に都心居住が進む中、存在感は薄れていく。平成バブル時は1億円を超えた中古価格も、現在では3,000万円程度にまで落ち込んでいる。」

 など、分析的な筆致で、街のリアルな姿を“見える化”していきます。

 冒頭から一気読みしてもいいし、身近な街、気になった街から読み始めてもいい。本書を通じて、その街を訪れたような感覚を味わいながら、住んでみたい街を発見したり、魅力を感じる街に思いを馳せるなど、住むことについて見つめ直す新たなきっかけになるかも知れません。

幸せになるための、街選び

 著者の牧野氏は、都心から地方都市、島にいたるまで、日本全国の様々な街を見てきた経験から、「今後は街の格差が広がる」とし、こう述べています。

 「これからは、街同士の優勝劣敗の時代だ。つまり、居心地の良い街として、多くの住民に支持される街が出る一方で、交通利便性は良くても、街に住むという観点からは魅力のない街は、人々からそっぽを向かれるようになる。

 『人が集まる街』は、さらなる発展を遂げていく。工夫のない昔の方程式ばかりに拘泥する街は、『人が逃げる街』として衰退の道を歩み続ける。街間格差は広がり、都会や地方関係なく、住みやすく働きやすい街が、様々な尺度から人々に評価されるようになるのである。

 日本には、まだまだ、隠れた魅力のある素晴らしい街がある。生活して楽しい街。本当に互いが信頼関係で結ばれた街があれば、人は幸せになれる。」

 ワークスタイル・ライフスタイルを変える予定のある人は「住む街選び」の手がかりとして、不動産投資に携わっている人は不動産分析の情報源として、セールスに関わっているビジネスパーソンは「人を集める、お客様に選んでもらう」ビジネス発展のヒント本として、一役買ってくれる一冊です。

<書籍紹介>
『人が集まる街、逃げる街』
著/牧野 知弘

郊外>都心 逆転の鍵は防災&防疫にあり 不動産分析の第一人者が徹底解明
都心から郊外へ人気は回帰した。近年の災害で脆弱性を露呈したタワーマンション群に、新型コロナ禍で「通勤」の概念が崩れ、価値が低下した「都心」。
その一方、郊外が好調だ。未来の「郊外タウン」立川に、「成長管理」型の開発が行われるユーカリが丘、「新しい下町」像の清澄白河など、新しい試みが生まれている。
不動産開発の専門家が人々を惹きつける街の魅力、その要因を解き明かす!

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