セミナーレポート

よい出会いは「もったいない精神」でつかむべし!幸せになるためのマーケティング戦略

ビジネスの成功を決める普遍的要因とは「ネットワークが良いこと」。大学入学や就職・転職はネットワークを手に入れる行動と言える。そして実は結婚もその1つだと考えたことはあるだろうか。

キャリアと結婚をテーマに、『ブスのマーケティング戦略』の著者、田村麻美氏、『20代で人生の年収は9割決まる』の著者、土井英司氏が結婚とキャリア、その成功の本質に迫った。

※本稿は、2019年6月19日開催のKADOKAWAビジネスセミナー「自分(ブス)のためのマーケティング戦略講座~資源不足でもキャリアと結婚に成功する方法」(講師:田村 麻美、土井 英司)の一部を再編集したものです。

【講師】

 田村 麻美 税理士。著書『ブスのマーケティング戦略』
田村 麻美 税理士。著書『ブスのマーケティング戦略』

土井 英司 出版マーケティングコンサルタント、ビジネス書評家
土井 英司 出版マーケティングコンサルタント、ビジネス書評家


【ゲスト】

阿佐見 綾香 株式会社電通 ストラテジック・プランナー
阿佐見 綾香 株式会社電通 ストラテジック・プランナー


◇ ◇ ◇

転職・起業の成功戦略――経済的自立のために


「会社や結婚相手に一生養って・・はない時代ですよね、今や。35歳で一箇所にいる人って、どうかな?と思いますよね。自分の能力と何を掛け合わせたら最強になるのか?と転職を戦略的に考えた方がいいでしょうね。」(土井)

起業してからも、戦略的視点が大事なことは変わりない。

「取引先にしても仕事にしても複数軸を持つようにしていますね。1つ、1社に依存しないということです」(田村)

「お金持ちはたいてい、複数の収入源を持ってますしね。サラリーマンは自分の収入をコントロールできませんから、これからは副業もしないと」(土井)

「あと、声を大にして言いたいのは、女性はすべからく起業すべき!ってことです。実際、子育てするのに夫婦2人とも勤めはきついですよね。おすすめは夫が翻訳家かライター。もしくは自分が。全国どこでも、いつでも仕事できますからね」(土井)

では、独立のタイミングはどうしたらいいのか。その点について、土井氏は知人の振る舞いから1つの傾向があると明かした。

「円満退社と言いますが、成功する人は、会社と関係性が良く応援される状態でやめています。それも惜しまれる状態や余力があるピークで。与える人に人は集まるということでしょうね」(土井)

美談のように聞こえるが、掘り下げるとこういうことになる。

「独立するとき稼げるようになったら退職と考える人がいますが、そうではなくてお客さん作ってからやめるのが正解で、在職中にそれをすることが成功のポイントです。それには社外にネットワークを作ることですが、それもサラリーマンのうちにできることです」(土井)

「『会社は今日も一生懸命私に人脈という資源を当たえてくれる』と考えて仕事しましょうよ。そして会社にいる間は、会社をよくするために全力を尽くすことです」(土井)

決して、タンカを切って飛び出すようなことをしてはいけないのだ。

幸せな結婚のためのマーケティング戦略

つまり、3氏にとって、仕事も結婚も手に入れるのに、一番のポイントは何だったと言えるのだろうか。

「結婚もキャリアも、自分の理想と相手の理想が合致することを考えていました。相手が何を好きなのか?を知ることが大事で、これを日々考えていましたね」(田村)

「その点、田村さんの『容姿を気にない、遺伝子のいい男』(笑)はナイスターゲティングだと思いましたよ。阿佐見さん、美人は戦略はなくてもよかったですか?(笑)」(土井)

「いえいえ。実は夫と出会う前は、女性が仕事をすることに対する価値観が異なる男性とはうまくいかなかったんです。そうなってくると、仕事をしている方が楽しく、むしろ結婚は後回しでいいやという状態で、土井さんのコミュニティに入ったんですが…(笑)」(阿佐見)

「なるほどね。同じ価値観のコミュニティに入るというのはいいですね。夫は妻の成功に嫉妬しますからね。

そういえば、犬塚さん(阿佐見さんの旦那さん)もですが、理系男子は妻の成功に嫉妬しないことが多いようですよ。専門分野に集中して視野が狭いから?あるいは論理的に考えるから?でしょうか。

学生時代は女性が少ない環境にいますから、競争倍率的にもいい。地味な人が多いですが、これから稼ぐ人だし。理系男子とどう出会うか?は考えるべきでしょうね。野心は大事です」(土井)

「良い出会い」「いい人脈」を手にする基本戦略

では、良い出会いを引き寄せるためにはどうしたらいいのだろう? そこから関係性を深めたり、人脈として発展させる方法についても最後に語ってもらった。

「基本100本ノックですかね。セミナーに行かずに飲み会に行った方がいいと思います。私がしていたのは、1回の合コンで、必ずターゲット決めることですね」(田村)

合コンはヒット率低いというのは通説なのだが、なぜ100本ノックなのだろう。果たして毎回「ターゲット」がいるものだろうか。

「その場にいい出会いがあればいいのですが、ダメなら誰かをつかまえて、次の合コンを決めるんです。全ての出会いは資源ですから、無駄にしないことです。もったいない精神で」(田村)

なるほど、紹介の紹介・・・の先に期待を繋ぐということなのだ。

「これは誰にでも言えることかなと思うんですが、その場の損得や効率で動くなということですね。『いつか行くね』ではなく、実際に『*日に行くから』といってチケットをとってしまう。相手は「本当に来るんだ!」とびっくりしますが、行くとつきっきりになりますよね。そうすると、その先に出会い、新しい人脈があるんですね。僕はこれを「縁GOの法則」と呼んでます」(土井)

人脈は全てにおいて最大の資源になる。自分を客観的に見ることから始めて、自分を活かすための戦略とともに人脈構築への投資をしていくことが、自分(ブス)の幸せを築き上げていくことになるのだろう。


構成:金田千和

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【プロフィール】
田村 麻美(たむら・まみ)

1984年生まれ、税理士。 立教大学経済学部卒業後、同大学院で博士課程前期課程修了。早稲田大学ビジネススクール(MBA)修了。ブログ「足立区の女性税理士 田村麻美.com」が「税理士なのに面白い」と話題になり、昨年12月に初の書籍『ブスのマーケティング戦略』(文響社)を出版。

土井 英司(どい・えいじ)
出版マーケティングコンサルタント / ビジネス書評家/有限会社エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役/日刊書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」編集長。1974年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。日経ホーム出版社(現・日経BP社)を経て、2000年に世界最大のオンライン書店アマゾンの日本サイトAmazon.co.jp立ち上げに参画。2004年、有限会社エリエス・ブック・コンサルティングを設立。独立後は数多くの著者のブランディング、プロデュースを手掛ける。

阿佐見 綾香(あさみ・あやか)
株式会社電通 シニア・ソリューション・プランナー。早稲田大学卒業後、株式会社電通入社。戦略プランナーとして、化粧品・トイレタリーなど、大企業から中小企業まで数多くの企業のマーケティング戦略立案、事業・商品開発、リサーチ、企画プランニング、インナー改革プロジェクトなどに従事。

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