鈴木大拙 プレミアムセミナー ~晩年の聖地・鎌倉で『日本的霊性』をよむ~(全三回講座)
鈴木大拙が晩年を過ごした聖地「松ヶ岡文庫」(鎌倉)で『日本的霊性』を味わいませんか
近代日本最大の仏教者として知られる鈴木大拙(すずきだいせつ/1870-1966)。27歳で若くしてアメリカに渡った大拙は、『Zen and Japanese Culture(禅と日本文化)』などの英文著作と講演により、禅の思想や日本文化を広く欧米圏に紹介しました。その影響力はいまだおとろえず、「ZEN」ブームや「マインドフルネス」ムーブメントのさきがけとして、世界中の仏教者、研究者、ビジネスパーソンからの関心を集め続けています。
このたびのセミナーでは、現在の鈴木大拙研究を牽引する安藤礼二さん(文芸評論家、多摩美術大学教授)を講師に、大拙の代表作『日本的霊性 完全版』(角川ソフィア文庫)を読み解きます。敗戦間際の1944年に刊行された本書は、日本仏教を背景に、精神と物質の対立をのりこえる「霊性」という概念を打ち出した最重要著作のひとつ。講師とともに本書をひもとくことで、大拙思想の核ともいうべき「霊性」を、現代を生きるための思想としてよみがえらせます。
会場は、松ヶ岡文庫(JR北鎌倉駅から徒歩10分)。大拙が晩年を過ごした安らぎの場であると同時に、その思想を集大成し、世界に発信するための拠点とした研究機関です。
同文庫の協力のもと、関係者以外は立ち入ることのできない仏間にて、大拙の仏壇が見守る中で講義をおこないます。講義の合間には大拙が生活した書斎や応接間を講師が案内し、いまだ漂う大拙の息づかいに触れ、その思想を体感していただきます。
※限られた人数で集い、親密な雰囲気の中で名著をひもときます。(オンライン配信なし)
※本講義の内容は、後日、書籍化される予定です。
四大特典
① 鈴木大拙の仏壇が見守る、非公開の仏間で講義をおこないます
② 講義の合間に、大拙が執筆に使った書斎、各界の著名人を迎えた応接間をご案内します
③ ゆかりの寺院を訪ね、鈴木大拙や井筒俊彦の足跡を講師がご案内します
④ 参加者には、角川ソフィア文庫版『日本的霊性』1冊、大拙の色紙「妙」、鈴木大拙墨跡暦を差し上げます
講座日程
・第一回 2021年12月17日(金)13:00~16:00
・第二回 2022年01月14日(金)13:00~16:00
・第三回 2022年02月11日(金・祝日)13:00~16:00
※会場はすべて「松ヶ岡文庫」(神奈川県・鎌倉)です。
講座内容
第一回(12月17日) 鈴木大拙入門
・思索者にして組織者としての生涯をたどる
・「霊性」の歴史と現在を探る
・浄土と禅と華厳からなる『日本的霊性』の全体像を知る
第二回(1月14日) 大拙の浄土を学ぶ
・大拙の体験をたどり、『浄土系思想論』「妙好人」をよむ
・宗教と芸術の交点を探る
・民藝やバウハウスなど、東洋思想とデザインの関係を知る
第三回(2月11日) 大拙の禅を学ぶ
・大拙の思想をたどり、『禅と日本文化』「金剛経の禅」をよむ
・宗教と哲学の交点を探る
・西田哲学との関連など、世界思想としての可能性を考える
※内容は変更になる場合がございます。