日本史「その後」の謎クイズ⑪江戸時代後期に活躍した人気戯作者・十返舎一九が荼毘に付される際、弔問客が驚いたのはなぜ?
誰もが知る歴史上の出来事でも、なかなか知ることができないのが「その後」。雑学総研さんの『誰も書かなかった 日本史「その後」の謎大全』(KADOKAWA)から、とっておきのエピソードを学びましょう!
次の質問の答えとして正しいものを選んでください。
江戸時代後期に活躍した人気戯作者・十返舎一九が荼毘に付される際、弔問客は大変驚いたという。それはなぜ?
- 遺体が動いたから
- 雷が落ちたから
- 花火が舞い散ったから
【ポイント】
『東海道中膝栗毛』などの作者として有名な十返舎一九は、黄表紙のほか、人情本、読本(よみほん)、滑稽本など多作の人であったが、50代後半には体力が衰え出し、特に眼病と中風に悩まされるようになる。そして1829(文政12)年3月、大火に遭って罹災し、転居した長谷川町にて2年後に没するが、死を迎えた年でさえも『続々膝栗毛』ほか数編を刊行。最晩年にいたるまでも江戸っ子を楽しませ続けていたのだ。死を予期していた一九は亡くなる前に自分の亡骸は「湯灌(ゆかん)せず火葬にするように」と遺言を残していたが、実は一九は首から掛ける頭陀袋(ずたぶくろ)に大量の線香花火を忍ばせており、荼毘に付そうとした瞬間、花火が舞い散ったという。弔問客は大変驚き、腰を抜かしたそうだ。
参照元:『誰も書かなかった 日本史「その後」の謎大全』(雑学総研著、KADOKAWA)