算数脳がグンと伸びるパズル⑦世界旅行
社会人の素養としても数学思考は必須のスキル。『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博・著)で、楽しみながら仕事ができる人になりましょう!
パズルを制限時間10分内で解いてください(小学生の正解率:低学年21%/高学年57%)。
下の絵は世界中を結ぶ飛行機の航路(空の道)の地図です。日本を出発してすべての航路を1回ずつ通るように続けて飛ぶと、最後にどの国に到着するでしょうか? ただし、同じ航路を2回通ってはいけません(国は何度でも通れます)。
<ヒント>出発国の日本と答えの国だけに、他の国と何か違いがあります。
書籍情報
頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル
著者:松永 暢史, 星野 孝博
出版社:KADOKAWA
販売価格:¥1,350 (2018年12月14日時点の価格)
【ポイント】
この問題ではじめに考えてほしいことは、「どんな順番で飛んでも、必ず同じ国に到着するだろう」と予測することです。つまり、通り方は複数でも、答えは1つだと仮説を立てることです。仮説から答えを予測する数学のテクニックを使います。
答えが1つであるならば、何か特別な国があるはずです。注意して見ると、国によって航路の数が違い、2本、4本、6本が多い中、日本が5本、エジプトが3本であることに気づきます。ここまでわかると、理屈ぬきでも答えはエジプトと予想できるでしょう。
しかし、これは「答えが1つ」という仮説を基にした答えなので、理屈も必要です。答えが合っているのなら、2、4、6(偶数)と3、5(奇数)の関係に何かヒントがありそうです。
偶数は2で割れる数なので、「入る」と「出る」が同じ数になり、その国に入っても必ず出てしまいます。奇数なら「入る」「出る」「入る」となり、最後に「入る」で終わります。つまり、奇数の航路の国は、行き止まりということなので、答えは航路が3本の国、出発国の日本は除かれるので、エジプトとなります。
参照元:『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博著・KADOKAWA)