算数脳がグンと伸びるパズル⑧川渡りパズル
社会人の素養としても数学思考は必須のスキル。『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博・著)で、楽しみながら仕事ができる人になりましょう!
パズルを制限時間15分内で解いてください(小学生の正解率:低学年18%/高学年41%)。
キャベツとヤギとオオカミを運ぶ商人が橋のない川を渡ろうとしています。川には小舟が1そうあり、商人は一度に1つ(キャベツかヤギかオオカミ)しか運べません。
また、小舟は商人しか動かせません。
それだけではなく、商人がいなくなると、ヤギはキャベツを食べてしまい、オオカミはヤギを食べてしまいます。
何も食べられないように川を渡るにはどうすればよいでしょうか?
(答え:
1回目→商人・ヤギ
2回目←商人
のように答えてください)
<ヒント>はじめにキャベツかオオカミを運ぶと、残されたもののどちらかが食べられてしまうので、はじめはヤギに決まります。
書籍情報
頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル
著者:松永 暢史, 星野 孝博
出版社:KADOKAWA
販売価格:¥1,350 (2018年12月14日時点の価格)
2回目 ← 商人
3回目 → 商人・キャベツ(オオカミ)
4回目 ← 商人・ヤギ
5回目 → 商人・オオカミ(キャベツ)
6回目 ← 商人
7回目 → 商人・ヤギ
【ポイント】
発想力が試される、古典の名作パズルです。一見、答えがないように思われる、とてもよくできた問題です。
オオカミを運べばヤギにキャベツが食べられ、キャベツを運べばヤギがオオカミに食べられるので、ヒントにあるように「初めはヤギ」で、そのあと順番に運んでも何かが食べられてしまうという壁にぶつかると思います。
ここで、「できるけれど、やっていないことは何だろう?」と考えることが重要です。おそらく、その答えは復路で何かをもどすということくらいでしょう。
対岸に運ぶことが目的なのに、一度運んだものをもどすというのは、現実的には考えにくい行動です。しかし、問題が解けない以上、やってみるしかありません。
ここまで考えを進められた人は、すぐに答えにたどり着けたはずです。
難問を解くコツとして、よく使われる方法ですが、選択肢がないかを注意しながら、一歩一歩答えの道を進み、分かれ道が現れるたびに、それらを検証していくというのが、今回の解法です。
パズルでは先入観を利用して、分かれ道をわざとわかりにくくしてありますが、ふだんの生活でも分かれ道を意識することで、意外な解法が見つかることがあるかもしれません。
参照元:『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博著・KADOKAWA)