算数脳がグンと伸びるパズル⑨ロープで時間を計る
社会人の素養としても数学思考は必須のスキル。『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博・著)で、楽しみながら仕事ができる人になりましょう!
パズルを制限時間15分内で解いてください(小学生の正解率:低学年22%/高学年47%)。
火をつけると、ちょうど20分で燃えつきるロープが何本かあります。これを使って、時間を計りたいと思います。ロープを2本使って、15分を計るには、どうすればいいでしょう? ただし、ロープは場所によって、燃える速さがちがいます。
<ヒント>まずは、ロープを1本使って、10分を計る方法を考えましょう。
書籍情報
頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル
著者:松永 暢史, 星野 孝博
出版社:KADOKAWA
販売価格:¥1,350 (2018年12月14日時点の価格)
【ポイント】
ロープを1本使って、10分を計るにはどうすればいいでしょうか。
「ロープが半分燃えれば10分なので、ロープを半分に折って火をつければいい」と答えた子どもがいました。この答えを正解とさせないために、「ロープは場所によって、燃える速さがちがいます」というただし書きをつけました。
答えは、ロープの両方に火をつける、です。こうすれば、場所によって燃える速さが違っても、両側から燃えていくので、20分の半分の10分で燃えつきることになります。
この両サイドから火をつけるという「発想」が、できたでしょうか。
それに気づけば、次はロープ2本がポイントになります。1本で10分を計ることができるので、もう1本で5分を計るのはどうしたらいいか、考えればいいわけです。
ここからは、ロジカルシンキング(論理的思考)です。
ロープの両サイドから火をつけると同時に、もう1本のロープの片方に火をつけておきます。燃えつきたときが10分とわかっているので、そのとき片方から火をつけたロープは残り10分で燃えつきることになります。そこで、反対側から火をつければ、このロープが燃えつきるのは10分の半分の5分。
発想力と論理的思考力を合わせて解く問題です。
参照元:『頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル』(松永暢史/星野孝博著・KADOKAWA)