パパ、ママ、すごい!って言われる 子どもに話したくなる雑学クイズ⑭(英語編)「ゴールデンウィーク」は何業界で生まれた和製英語?
子どもの疑問で素朴だけど手強いものだらけ。突然の「パパ、どうして?」「ママ、教えて」に向き合えるよう『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(雑学総研編、KADOKAWA)から、とっておきの雑学ネタを仕込んでおきましょう。
次の質問の答えとして正しいものを選んでください。
「ゴールデンウィーク」は実は和製英語。いったいどんな業界で生まれた言葉?
- 旅行業界
- マスコミ業界
- 映画業界
【ポイント】
毎年5月にある大型連休のことを「ゴールデンウィーク」という。いかにもアメリカやイギリスに起源がある呼び方のように思えるが、じつは日本で生まれた和製英語である。
この言葉を生み出したのは映画業界だった。昭和26年(1951)5月、映画『自由学校』が公開されて大ヒットした。それまでの映画は、お正月とお盆の時期の観客がもっとも多かった。そんな中で、「これは5月の連休も客が入る」と考えた映画関係者たちが、ラジオの聴取率がもっとも高い時間帯である「ゴールデンタイム」にならって、5月の連休を「ゴールデンウィーク(黄金週間)」と名づけた。それがマスコミを通して広まり、一般の人たちもそう呼ぶようになったのである。
しかし、1970年代の石油ショック以降は、「のんきに何日も休めないのに、ゴールデンウィークとは何事だ」といった電話が、放送局にたくさんかかってくるようになった。
また、ほかにも、カタカナ語の使用は避けたい、週休2日制の定着で休みが10日前後になることもあり、ウィーク(週)という言葉も適切ではなくなってきた、などという理由から、NHKや一部の民放、新聞では、「ゴールデンウィーク」を使わずに「大型連休」と表現している。
参照元:『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(多湖輝監修、KADOKAWA)