パパ、ママ、すごい!って言われる 子どもに話したくなる雑学クイズ⑫(社会編)日本一低い山の高さは?
子どもの疑問で素朴だけど手強いものだらけ。突然の「パパ、どうして?」「ママ、教えて」に向き合えるよう『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(雑学総研編、KADOKAWA)から、とっておきの雑学ネタを仕込んでおきましょう。
次の質問の答えとして正しいものを選んでください。
日本一高いのは富士山で標高3776メートル。では日本一低い山の高さは?
- 453メートル
- 45.3メートル
- 4.53メートル
【ポイント】
地形図に載る日本一低い山は大阪市の「天保山(てんぽうざん)」で、標高は4.53メートル。江戸時代の天保期(1830~44)、船が通りやすいよう、安治川(あじがわ)の川底を掘り下げた時に出た土砂を盛り上げることで誕生した山だ。当時は高さ20メートルほどだったが、時代とともに地盤沈下が進み、今ではほとんど平地のようになってしまった。
しかし、地形図には載っていないものの、天保山よりも低い山がある。日本有数の干拓地で、海抜ゼロメートルを下まわる場所も少なくない秋田県大潟村(おおがたむら)の「大潟富士」だ。きれいな円すい状の〝独立峰〟が目を引くが、平成7年(1995)6月3日、測量の日を記念して村が造った人工の山である。そのため、山頂が海抜ゼロメートルちょうどにあり、ふもとから山頂までの高さが富士山の1000分の1に当たる3.776メートルと、遊び心あふれた自称〝日本一低い山〟となっている。
国土地理院の「山」の定義は、「平地より高いところ」。特に高さの決まりはないという。地形図に載っているか、自然物か人工物か、そんな条件によって「日本一低い山」は変わってくるのである。
参照元:『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(多湖輝監修、KADOKAWA)